2021年4月17日
回転数も大事です、けど、参加した一人ひとりの体験も大事にしたい
アドベンチャークリエーションチームメンバーによるコラムです。
writer:中山泰
writer:中山泰
【回転数も大事です、けど、参加した一人ひとりの体験も大事にしたい】
これは、とあるジップライン施設のオープンに向けてトレーニングを担当した際に、責任者の方との何気ない会話の中での言葉でした。
この会話をしたときはオープン間近。毎日、準備やスタッフトレーニング、関係各所とのやり取りにと忙しくされている状況。また、今後の利用者数はどうなのか? 売上は? と様々なプレッシャーの中で日々過ごされているはずなのに、なぜこの言葉が出るのか。
当時、私はこの言葉にすごく感動し、トレーニングを担当できて本当に良かったと思うと同時に、この人達へトレーニングを実施することへの責任を改めて認識しました。
これは、とあるジップライン施設のオープンに向けてトレーニングを担当した際に、責任者の方との何気ない会話の中での言葉でした。
「ジップラインをひとつのアトラクションとして考えたくはないんです、そりゃ利用者数や回転数、売上はもちろん大事なのは理解しています。ただ、この施設にジップラインができた意味を考えた時に、施工そしてトレーニングを実施してもらっているPAJって会社はなんなのか?私がやりたいことはなんなのかを考えた時に、やっぱり参加したひとりひとりの体験を大事にしたいし、スタッフにもそこを理解してほしい。」
この会話をしたときはオープン間近。毎日、準備やスタッフトレーニング、関係各所とのやり取りにと忙しくされている状況。また、今後の利用者数はどうなのか? 売上は? と様々なプレッシャーの中で日々過ごされているはずなのに、なぜこの言葉が出るのか。
当時、私はこの言葉にすごく感動し、トレーニングを担当できて本当に良かったと思うと同時に、この人達へトレーニングを実施することへの責任を改めて認識しました。
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大変さと充実感と
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私も昔は施設を運営する立場で、オープン前から関わっているスタッフでした。
オープン前の準備…、さて、何を準備すれば良いのか?そもそも何が足りないのかがわかりません(苦笑)。日にちが経ち、いよいよオープン! 営業開始からバタバタであっという間に日が落ち、当時は照明設備も何もない…。気付けば暗い中、参加者が体験していました。
そこからの運営の日々は、毎日列が途切れない、利用者数が日に日に増える、休憩時間もまともに取れない。気が休まるのは天気が崩れたときだけ。
今振り返ると毎日大変…。でも、そんな日々の中でも充実した毎日でした。
なんで充実していたのか?
この仕事が大好きだったし一緒に働いていた仲間も素敵だった。
参加してもらったお客様の顔が笑顔になるのが好きだった。困っている・怖がっている参加者を助けた後に「ありがとう」と、かけてもらう言葉が何より好きだった。
現場ではバタバタと動き回り、充実していた反面、責任者として毎日、利用者数、売上、回転数などに常に向き合っていました。
去年の数字、今年の数字、来年は…と、年数が経つにつれ、「この仕事は楽しいだけではやっていけない」と思い、自分の中で何か気持ちが変わっていったのか、それとも何かに対して不満を持っていたのか、わからないモヤモヤがずっとあったのかもしれません。
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数字には表れないもの
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そんな中でも、やっぱり現場に出ると参加者のいろいろな顔が、声がありました。泣いている、怒っている、楽しんでいる、緊張している、喜んでいるなど…。
利益を得るためにはもちろん利用者数を増やす・回転数をあげる必要があります。
それは大事なことなんだと十分理解しているけれど、数字とは別に参加者の顔や声を見たり聞いたりすることも大事で、それを自分で体感することで私自身も楽しくなるんです。
毎年遠くから遥々体験しに来てくれる子どもが、去年までだめだった所を今年は難なく進む姿を見たら、「この仕事やって良かったなぁ」と、心から思います。
少し話がそれたかもしれませんが、私が体験している人や働く自分自身に対しての気持ちに行き着いたのがオープンしてから。 オープン前はそんな気持ちになんかなっていませんでした…。
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気持ち新たに
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【回転数も大事です、けど、参加した一人ひとりの体験も大事にしたい】
この気持ちをオープン前から持っている責任者の方と出会えたこと。そしてこの施設のトレーニングを担当できたこと。
昔の気持ちを思い出させて頂いた感謝と今後も頑張ろう!と気を引き締めることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
このような気持ち、関係をこれからの仕事で出会う沢山の人達と繋がっていければと、自分自身に言い聞かせて頑張っていこうと思います。
※前列左が筆者。
※写真は全てイメージです。
※写真は全てイメージです。