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2020年10月26日

PANZAぎふ清流里山公園

PANZAぎふ清流里山公園

「PANZAぎふ清流里山公園」は、視覚的なインパクトを強くすること、限られた面積をフルに生かすための工夫がなされています。公園内の多くの人が注目する場所にメガジップを配置し、アドベンチャーパークの中心には六角形のタワーを建て人々が集まる秘密基地をイメージしています。

【施工の工夫:アドベンチャーパーク】

アドベンチャーパークは3層構造です。 1層目はハーネスという安全器具をつけないで遊ぶことができる身長120cm未満の小さい子ども向けの「スカイジャム」です。 2層目、3層目では「クリックイット」というビレイシステムを使いました。PAJにとってこのコースはクリックイットを施工した初めてのコースです。2層目と3層目にはそのクリックイットを使いさまざまなエレメントに挑戦する「エアリアル」があります。「クリックイット」は磁石のちからを活用したシステムで、命綱をワイヤロープにかけると磁石がある場所でしか外せないようになっていて、高所でも安全に遊ぶことができます。 場所が狭いため、支線を張るという通常の方法ではなく、六角形に丸太の柱を設置し、上端を水平の丸太固定する方法で六角形タワーを自立させました。これまでの施工ではこの方法を部分的に使ってきましたが、この規模で採用したのは初めてです。 この作業で苦労したのは、25tのラフタークレーンを使用し、クレーンオペレーターと、ビルダーが連携して上部でつなぎ合わせることでした。また、上部には6本の丸太を取り付けたのですが、その時の取り付け順番、水平になる方法を考えながらの作業でした。



【施工の工夫:メガジップ】

体重25kgから100kgまで、体重に関係なくスムーズにランディングすることができるようにしました。これは新しいワイヤーロープを取り入れたこと、高低差、使用する器具の性能、ブレーキにどれだけクリアランスがとれるか、風向きなどさまざまな要素の中で理想的なスピードをつくりました。



【デザインの工夫】

「PANZAぎふ清流里山公園」をまず視覚的に楽しんでもらいたい、一見して興味を引くデザインにしたいと思い、ネットの色をカラフルにすることにこだわりました。2層目、3層目のエアリアルはスタートでこのカラフルなネットを登っていって、6m地点まで進んでいきます。 1層目の「スカイジャム」は小さな子どもが十分に楽しめるように工夫し、2、3層目はPAJが得意とする「高さを楽しむ」挑戦ができるようになっています。ぎふ清流里山公園は客層が幅広いため、さまざまな年齢層の方に楽しんでもらえることを意識しました。 スカイジャムでは、発想力豊かな子どもたちが様々な遊び方を作り出してくれます。デザイン時には意図していない遊び方をするため、実際の子どもたちの遊び方は今後のデザインの参考になります。そのような施設で子どもたちには、自由に感性の赴くままに遊んでもらいたいです。また、スカイジャムで遊んでいる子どもたちが上を見上げて、2層目、3層目に憧れ、いずれ身長が伸びて、高いコースを体験したいと思う、そんなアドベンチャー体験の入り口になってくれたら嬉しいです。


コース情報

PANZAぎふ清流里山公園 https://panza.co.jp/gufuseiryu//
オープン:2019年4月




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