今春、フルタイムから業務委託に変わったなべちゃん(渡邉貴大)にとっての「働くこと」について聞きました。
いくつかの場所で働くこと
会社を辞める、入るという感覚が僕にはあまりありません。いま担っていることが、自分自身や関わる組織とチームにとっていい出来事を生み出しうるのか?そんな問いかけを自分にしながら活動をしています。
僕の働きかけによって、いい出来事が生まれている、つくれると思ってもらえたり、価値が生まれているという実感があるときに、関わる意味が生まれるのだと思います。それはPAJ以外の場所でも同じです。それぞれの場所で、いい出来事をつくっていきたいです。
よりシームレスに
「いろいろなところで働いている」という認識をより薄くしていきたいです。A社の自分と、B社の自分とを切り分けるのではなく、越境していくことが価値なのではないかと思っています。全てに所属しているし、全てに所属していないという感じです。
それぞれの場所を移動し、受粉することが、越境人材が担っていることのひとつだと考えています。違う価値観を持ち込んだり、新領域の案件を創出するという役割を担っていると思っています。
好きなことができる環境
PAJのよいところは、責任を持ち遂行する意志があれば、個人の発案でプロジェクトを展開出来るところです。「それってPAJとしてどうなの?」「PAJとしてやるべきことなの?」という議論になることはよくありますが、「ダメなものはダメ」と頭ごなしに言われたことはないし、マイクロマネジメントするメンバーがいないので動きやすいです。
僕はどこにいても好きなことができる環境をつくっていこうと思っています。そのためには、きちんと組織やチームのメンバーをはじめとするステークホルダーと対話することを大切にしています。
対話し、共通了解を形成して進んでいきますが、場合によっては決めてから進むのではなくて、やりながら決めていくということもあります。
そしてやったことによって物事が変化していかないと、働きかける価値が生まれないので、プロセスだけではなくアウトカムも意識しています。
一緒に出来事をつくっていく
僕の最近の探索テーマは、「共同的な語りが生み出す集団の物語」です。その中でも特に、これからのことについて話すことで、いかに創造的な語りというものが生成されるかということを探っています。
僕は、「表現が先でそこから意味が生じる」と言う言語論的転回に基づいた世界観を一定支持しています。
「意味が先にあってそれを表現する」ということではなく、表現してみないと新しい意味や出来事は生まれてこない。だから「語ること」そして「共に語り合うこと」を通して、まだ生まれていないありたい世界を共に想像し、創造していく。それがいい出来事をつくるということです。
話すという行為は、シンプルだけど奥深いです。話すという行為は日常性が高い。だからこそ、その営み自体をより豊かなものにしていくと、いまある日常が大きく変わるのではないかと思っています。
これからの世界
個人としてこれからも大事にしていきたいことは、いい状況やいい出来事をつくり続けること。それを再現性を持って生みだしていける人材でいたいと思っています。
そしてその先に目指す世界は、ひとりひとりが「素直に営める世界」です。ひとりひとりが自分自身にとって馴染みがある場所で、しっくりくる生き方を確かめながら、素直に営めるような世界を目指したいです。そのことはまた別の機会に話したいなと思います。
(20200803)
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