PAをやるとき、みなさんにとってのマストアイテムは何ですか?
「道具がなくてもプログラムはできるよ」という声がきこえてきそうなPAJファシリテーターのみなさんに、あえて持っていくとしたら何を選ぶのか?をきいてみました。
お題は、「今日はクライアントの情報が全くないプログラム。紙とペンはあります。それ以外で、あともうひとつだけ持っていけるとしたら何を選びますか?」です。16名のファシリテーターがアンケートに回答してくれました。
シンプル・イズ・ザ・ベスト!
「ボール、フリースボール」と「ロープ」が1位タイ(各4名)!
ボール類は、いろいろなアクティビティに使えます。おにごっこ、野球、課題解決などなど。そしてトーキングスティック代わりにもなるので便利です。フリースボールは触り心地もよく、手にするとつい、もみもみしてしまいます。
ロープは、人数を問わないで使うことができ、みんなでアクティブに遊ぶことも、エリアを区切る道具としても使えます。大縄をしたり、フラフープ代わりにもなり、とボールと並んで万能感があります。
カードの底力
カード類も人気でした。ウブンツカード2名、しるらないカード1名、ふりかえりカード1名の合計4名。
ウブンツカードは、アイスブレイク、ラインナップ、ふりかえりなど多用できる便利なカードです。子どもたちにも大人気です!
カードを選んだファシリテーターからは、「アクティビティは道具がなくてもなんとでもなるが、振り返りだけは参加者にとってインパクトのあるものにしたいから」というコメントがありました。
また別のファシリテーターからは、「PAでは、活動や対話をする中で生まれる学びと学びほぐしが生まれ、自分や他者を通して新しい発見をしていきます。そのプロセスの中で、言語化できていないものごとをコンテント化するツールとして有効」というコメントもありました。
カード類がなくてもふりかえりはできますが、カードがあることでより深まるきっかけになることも多いようです。
個性的なアイテムたち
その他は、小さなぬいぐるみ(2名)。小さなぬいぐるみを相棒代わりに連れて行き、ときにはボール代わりになってくれたり、グループのシンボルや比喩、トーキングスティックとしても役立ちます。そんな存在がいたら、ファシリテーターとして心強いですね。
模造紙(1名)を選んだファシリテーターは、「対話を促進するツール」として選びました。「チーム内のアイデアや想いを可視化する際にも、ファシリテーターから何かを伝える際にも、役立ってくれると思いました」とのことです。「可視化」はPAプログラムでも重要な要素です。
変わり種はマッチ(1名)!「炎をみんなで囲んで、わいわいしたらきっと何かが始まるでしょう!」とのことでした、
道具があってもなくても
人が集まれば、何かが始まる。そこに道具はいらないかもしれない。でもあったらもっと楽しいかもしれない。PAは道具ありきではないけれど、道具を扱えることで、道具を使わないことも選択できるのかもしれません。
PAは体験をベースにした学びとして存在し、対面でないとできないことも多いです。でもこの時期、「オンライン」もあらたな「道具」として使われ始め、PAJも動き始めています。その話はまた改めて…!
(20200615)