2019年5月31日に開催された国内最大級のHRイベント、「ヒューマンキャピタル2019」にてプロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ)が講演を行いました。
プレゼンターは企業プログラムをコーディネートしているのんちゃん(青木望)と、R&D兼トレーナーのなべちゃん(渡邉貴大)の2人です。
のんちゃんはコーディネーターとしてクライアントの人事担当者と話す中で、「組織がよくなるように施策を色々試しているが、なかなか全社に伝わらない・浸透しない」という課題感をよく伺うそうです。同じように日々悩まれている人事担当や経営者の方は多いのではないかと思います。
そこでPAJとして組織変革に必要だと考えていることをお伝えし、解決策を見出す手がかりになればと思い、「組織変革を加速するリレーションデザイン」というテーマで講演をしました。
組織変革とは
最近のニュースで話題になりましたが、日本の経済成長を牽引してきた企業であるトヨタ自動車やパナソニックでも、『組織変革』の必要性が叫ばれています。目まぐるしく環境が変わっていく今、多くの組織で変革が求められています。
学術的な定義では「組織変革」を次のように定義しています。
組織変革は、「組織の主体者(経営主体)が、環境の変化がもたらす複雑性の中で行う組織の存続を確保する活動」と定義づけられる。」(出所:大月博司『組織変革とパラドックス』 同文舘出版; 改訂版、2005)
簡単にまとめると、組織変革とは「生き残るために環境変化に適応してくこと」です。
変革のアプローチ
「施策を組織全体に浸透させようと努力しているが、なかなか社員に伝わらない」という課題をよく耳にします。このような場合は人事や経営からの一方通行のコミュニケーションになっている可能性があります。
このように一方通行になっているアプローチでは、
ー 変革のシグナルが組織メンバー全員に伝播しづらい
ー 経営陣やHRだけでは、外部環境に適応した組織を形成しづらい
という問題点を抱えています。
ここでヒントになるのがホシムクドリの群れです。
ホシムクドリの群れはまるで一つの生命体のように動いて移動します。驚くことにそこにリーダーは存在せず、それぞれが外敵などを察知して周囲6~7羽に小さなシグナルを送ることで、絶えず有機的に変化しているそうです。
柔軟に変化するホシムクドリの群れの様子は、人間の組織にも応用できるとPAJでは考えています。外部環境の変化を察知したメンバーのひとり一人が、シグナルを送受信しあうことで組織も機敏に変化していけるのです。
組織変革のきっかけづくり
PAJではアドベンチャー体験を通して、組織の関係性を編み直すきっかけを提供しています。
実際にプログラムを導入した企業では、「一人で成果を出そうとせず、チームでベクトルを合わせて成果に向かえるようになった」「上意下達のコミュニケーションスタイルから、フラットなコミュニケーションスタイルに変化した」と変革する組織の風土づくりにPAJのプログラムが大きく貢献したと評価されています。
日常業務とは切り離された場所で、課題解決と振り返りを繰り返し行うことで、今までは知らなかったメンバーそれぞれの個性を知り、互いに個性を活かし合う新しい関係性が築かれていきます。そして共通体験を持った社員が関係性を現場に持ち帰ることによって、双方向のコミュニケーションが生まれ、組織風土を変えていくのです。
組織変革というと大きなものを動かす途方も無い挑戦に思われますが、まずは社員同士の関わり合いから見直し、社員一人ひとりがシグナルを送受信し合えるような風土をつくることが変革する組織のベースとなると信じています。
ご自身の組織で活用してみたいという方に向けて、プログラム体験イベントを予定しております。ぜひご自身でプログラムで起こる変化を体感してみてください。
【 アドベンチャー研修に興味のある方必見!プログラム体験セミナー】
■日程:2019年7月18日(木)14:00~17:00
■会場:クロストランジット日本橋
詳細、お申し込みはこちら→ http://ptix.at/m96M1W